岩崎夏海著、ダイヤモンド社、2009年12月3日発行、定価:本体1,600円+税 ISBN978-4-478-01203-1
この本は、2010年7月22日で100万部を突破したビジネス書としては異例の売れ行きの本で、「もしドラ」と呼ばれているそうです。私も売れていることは知っていましたが、ベテランの税理士の先生から薦められて読んでみました。マネジメントに関する知識の中身は、ある程度研修を受けたことのある人にとっては基本的な事項で新しいものではありません。
何が受けているかというと、ドラッカーの言葉を具体的に野球部の活動の中で実践していく過程が描かれている点だと思います。本当の顧客は誰か?という命題は、研修の中のケーススタディで色々考えさせられますが、高校野球の顧客は誰かを具体的に示しているところが親しみのわくところだと思います。女子マネと選手の間のコミュニケーションのとり方も示唆に富んでいます。
システム開発のプロジェクトマネジメントにおいても、本当の顧客はシステムの発注者ではなく、そのシステムを運用する人、あるいはその先の発注企業のエンドユーザであることがあります。プロジェクトマネジメントにおいて、この視点がずれるとシステムは完成したが使われないということが起こります。 システム開発プロジェクトであれ高校の野球部であれ、人が構成する組織をうまく動かすためにはマネジメントは必須でありますが、従来は先輩がやっていることを見よう見真似で学ぶことが多かったと思います。若いころから科学的なマネジメント手法を学んで実践していく人が増えれば日本の将来は明るくなると思います。
軽い読み物として馬鹿にしないで読んでみることをお勧めします。
