NTT伝送システム研究開発経験者,槇一光のブログ

わかりやすいSDH/SONET伝送方式

わかりやすいSDH/SONET伝送方式
  • 河西宏之、槇 一光、辻 久雄、上田裕巳著、オーム社、
  • 2001年4月25日発行、定価:3.360円(税込)
  • ISBN978-4-274-03551-4

この本は、私が1989年ごろNTTネットワークシステム開発センタでSDH(Synchronous Digital Hierarchy)伝送装置の開発に携わったときの指導者および同僚と共著で書いた物で、出版年月は古いですが今でもSDHに関する唯一の教科書です。自分で書いた本の宣伝で少し気が引けますが、通信を勉強したい人には絶対にお勧めです。

この本の構成は以下の通りで、基礎的なところからネットワークまでを網羅しています。

  • 1章 ディジタル伝送方式のあらまし
  • 2章 ディジタル多重化技術の基礎
  • 3章 SDHインタフェース技術
  • 4章 SDH伝送技術
  • 5章 SDH伝送装置
  • 6章 網同期装置
  • 7章 SDHを適用したネットワーク
  • 8章 オペレーションサポートシステム

SDHインタフェースの基本的考え方は、現在の最先端の光トランスポートネットワーク(OTN: Optical Transport Network)でも変わっていません。イーサネットの信号を長距離伝送するためには、オーバヘッドと呼ばれるフレーム同期と運用保守情報を転送する部分とペイロードと呼ばれるイーサネットの信号を収容する部分からなるフレームを組んで転送する必要があり、ITU-Tで標準が作成されています。

インターネットの時代でも、大量の情報を転送するインフラストラクチャには手堅い技術が用いられており、その技術を理解するためにも、是非読んでいただきたいと思います。