初期システムは、開発完了が出発点
この話は、どちらかというとハードよりはソフトウェアの方のシステムです。システム開発は最後の仕上げが肝心ということです。初期システムと言っていますけれども、バージョン1と呼ばれるものは、開発完了が出発点です。どういうことかというと、お客様の要望に応じてシステムというものを作るわけです。大体お客様の要望は非常に多くのものがあって、当然のごとく色々な要求があります。それらを全部実現していたら所要時期にはシステムはできないということになります。初期システムというのは大体60点から80点ぐらいでご容赦くださいということで作るわけです。ということは、初期システムが開発完了しました、で終わりではなく、そこから今度はお客様と一緒にシステムを育てることになります。
導入支援はおまけではない
普通のシステムでは、システムの要となるデータベースが必要です。初期システムのものだけ作って、データベースのデータ投入はお客さんの仕事だといって知らん顔する。悪い例だと、そこでデータが入り切れなくてシステムは導入したのだけれども、結局使われないまま置いておかれる。そういうシステムは世の中にはかなりあります。
あらかじめこういうデータの精度を高めておかないとシステムはうまく動きませんということで、お客様の運用部門との間でデータの精度をどうやって向上させるか、そのためのツールはどうするかといった事前準備をきちんとやっておいて、そのうえでシステムを入れるのです。このように開発した側が導入支援をきちんとやる必要があります。
顧客と共にシステムを育てる
初期システムが導入されても、まだ生まれたばかりで、初期システムに盛り込めなかった機能の追加や運用を開始した後でのフィードバック開発などシステムの完成度を高めることは、開発側がお客様と一緒にシステムを育てるという心でやらないとなかなかうまくいきません。
いつどのような機能を追加するのかといった段取りを考えておかないといけません。これは社会インフラに関わるシステムでは特に重要で、そのシステムが使われなくなるまでずっと保守をやっていくことになりますから、顧客との良い関係を保ち愛情をもってシステムを育てて欲しいと思います。
