NTT伝送システム研究開発経験者,槇一光のブログ

技術は正直

手抜きはばれる(まあいいかはダメ)

システムの規模が大きくなり、かつ短期間での開発を要求されるとソフトウェアであれ組み込みソフトであれ、既存ソフトからの流用あるいは改造を行わざるを得なくなります。先輩が作って現用の装置で動いているソフトモジュールだから大丈夫だろうと思って流用して見ると、思わぬバグがでることがあります。これは、ソフトの動く環境が変わったために潜在していたバグが現れたということで、例え機能が同じでも、新たなソフトモジュールの設計はきちんとやって、流用するソフトのソーストレースをやって大丈夫なことを確認してから流用してください。マネージャーの仕事は、メンバーが手抜きをしないように指導することです。

 

出来ないことは出来ない

出来ることと出来ないことを見極める必要があります。特にソフトウェアの開発においては、無限の稼動を投入すれば出来ないことは無さそうに思われますが、現実には時間も人も限られているのですから、顧客からの過大な要求を仕切るマネージャーが必要になります。

ハードウェア開発においても限られた時間の中で行うわけですから、最先端のLSI技術に期待をかけて極めて高性能な装置にするのか、最先端のひとつ手前の枯れた技術を採用して高性能で安定した装置にするのかマネージャーに判断が求められます。

 

システムの性能は要素技術の中で一番低いもので決まる

システムの主要部分については十分な検討を行い高性能なものにしたとしても、システム全体の性能はシステムを構成する要素技術の中で一番性能の低いもので決まります。ハードウェアでは、電源とアースまわりの設計には注意が必要です。装置の信頼性が電源まわりに使われていたコンデンサで決まってしまうことも起こります。システム全体に目配せをして要素技術のバランスをとることがマネージャーの仕事です。