取り扱いが簡単なこと(ノー・マニュアル)
大量導入するシステムにはどうすればいいのか。ここで言う大量導入というのは、百万ぐらいの数は簡単に入ってしまうシステムを言います。大量導入するシステムの場合、一番大事なことは取り扱いが簡単なこと。マニュアルなしでだれにでも扱えますよということです。通信に関する身近な例でいけばADSLのモデムがこれに相当すると言えます。光ファイバーの家庭側の終端装置であるONUは、通信会社の工事の人が来てセットアップを行っていますので、残念ながらまだこの領域には達していないといえます。
壊れにくいこと(高信頼)
それから、壊れにくいということ。これは何か不良があって取りかえますといっても、何十万と出てしまったものを交換するのは非常に大変なことです。ということで、高信頼性を確保することは必須条件になります。これは、石油ファンヒーターや自動車のリコールの例からも分かるように、大量に出回ったものを回収あるいは修理することは、多くの手間と時間がかかり、企業イメージに大きな傷がつきます。
電気を食わないこと(低消費電力)
それから、電気を食わないこと、消費電力が低いということは、これは非常に大事です。エコであることは、今の世の中では当然のことになっていますが、現状の家庭内の通信機器は常時電源がONの状態で使われている例が多いと思います。これは、通信機器の電源を商用100Vからとるようになったためで、この電力を通信会社側から供給しようとすると通信会社のビルの電力設備に膨大なものが必要になります。
現在も3千万のユーザがいるアナログ電話は、ハンドセット(受話器)を上げたとき、あるいは何かボタンを押したときに初めて電流が流れて通話中しか電力は消費しない形になっています。この電力は通信会社側の設備から供給されていますので、商用電源が停電になってもアナログ電話は使えます。ただし、ワイヤレスのハンドセットが使える電話では親機が商用電源で動いているので停電の場合は使えなくなります。
話が少しそれましたが、大量に導入されている家庭内の通信機器やパソコンの電力消費を抑えることは、今後重要になりそれを目指した技術開発が必要です。
