顧客の潜在ニーズを引き出す
システム開発に当たって考えるべきことを、順不同で挙げてみます。
私の経験からいっても、1番目は顧客の潜在ニーズを引き出すことが大切です。
こう書くと非常に格好いいです。
悪く言うと、お客様は自分が欲しいものが全くわかっていないということになります。
要するに本当に欲しいものというのは、なかなかお客様自身はわからないのです。
後で出てきますけれども、姿形のないものを、こんなものができますけれどどうですかというのは、お客様にはなかなか受け入れていただけない。
出来上がってみると、ああそういうものなのかということになり、ああそうだよ、これこそ私が本当に欲しかったものだよというふうに言っていただければよいのです。
しかし、出来上がったものが全然違っているといわれるとだめなのですけれども、やはり潜在ニーズをどうやって引き出すかが非常に大切です。
現場の声は天の声ではない 自ら現場を見に行く
次は、これはちょっと難しいですが、現場の声は天の声ではないとみずから現場を見に行くという二つがあります。
よく言われることですが、何かやるに当たって、とにかく現場を見に行けと、現場が何を言っているか聞いてこいと。
聞いてこいと言うのは簡単ですが、潜在ニーズを聞いてこなければいけないわけです。
現場の声というものは、大体今のもののどこが悪いとか、どこが悪いからどう直して欲しいということは言えるのですが、今のものと違うものを作るときにどうですかという聞き方をしても、それに対する答えは出てきません。
ですから、今のシステムなり運用・保守作業なり、そういうものに対しての不満、それは出てきます。
ですから、その声だけを聞いて物をつくってよいかというと、そうはいかないのです。
現場の声はそういう声があると、それをやはり自分自身が見に行って確かめておかなければいけません。
その上でどう付加価値をつけるか考えるのです。
標準インターフェースを採用する
それと、ちょっととってつけたような形になるのですが、標準インターフェースを採用するということも大切です。
過去には特定の企業が強大な購買力で市場支配力を持っていて、その企業の固有の仕様というものがまかり通っていたこともありました。
これから先の世界はそうではなくて、国際標準があるもの、あるいはデファクトスタンダードがあるもの、そういったものに関しては標準インターフェースを使っていこうということです。
標準インターフェースは、使うだけでなく自ら標準を作ること、作る仲間を増やすことがさらに大切です。
