国内初! LTEに対応したIPトランシーバーおよびIP無線機を提供開始

この度、インフォメーションタスクフォース株式会社では、KDDI株式会社のLTE回線を用いた、業務用IP無線システムの事業を開始することとなりました。

IP無線システムとは

従来、運輸・交通システムにおいて利用される業務用コミュニケーションシステムとしては、ネットワーク技術としてMCA(Multi-Channel Access radio system)を用いたシステムが主流でしたが、無線到達エリアのより広いネットワークが求められておりました。

当社では、データ通信特性に優れ、全国均一に通信サービスが提供可能なモバイル通信ネットワークを用いた業務用通信システムの研究開発を続けておりますが、今回、KDDI株式会社のLTE回線を利用することで、高速・高品質な業務用無線システムを開発することに成功いたしました。

この業務用無線システムは、PoC(Push-to-Talk over Cellularとも呼ばれる技術で、インターネットプロトコル技術を活用した半二重通信の仕組みを持っております。一般的なスマートホンなどのモバイル通信端末が、発信端末から電話番号をダイヤルし、着信側で着信応答をすることで会話をすることができますが、PoCでは着信側端末で着信応答をしなくても自動着呼する仕組みを持っており、作業中の作業員や運転中のドライバーが手がふさがっていて着信応答動作ができない場合でも、通話することができる利便性を持っております。

PoC車載器「IP-T10」

IP-T10

LTE回線を利用するメリット

PoCでは、音声信号をサンプリングし、モバイル通信に最適な形式にコーデック変換を行ってパケット通信を行うことが基本形となっております。この時、従来のモバイル公衆網(2G・3G)の仕組みでは、パケット化されたデータの到達時間に遅延が発生しやすく、通信のリアルタイム性が要求される業務現場において十分な機能性を発揮できない問題点がございました。

今回弊社では、KDDI株式会社の協力により、LTE回線をこのPoCに利用することで、リアルタイム性を十分保持し、かつ接続可能エリアが全国人口カバー率99.9%という広範囲なサービスを実現することができました。また、プラチナバンドと呼ばれる800MHz帯の帯域を用いていることで、山間部、都市部のビル間などでも安定的な接続率を維持できる特性をもっております。

このLTEを用いた業務用IP無線システムの実現は、今回、国内初となります(LTEに対応したIPトランシーバー、IP無線機として国内初。2015年7月7日時点 【KDDI調べ】)。

閉域網による高セキュリティ性能

また本システムは、一般公衆網とは隔絶された閉域網(Private Network)を構成しており、高いセキュリティ性能を持っております。

  • 外部からの侵入を防ぐ防御特性が一般公衆網と比較し飛躍的に向上します。
  • IP無線システムの弱点といわれる、乗っ取りや、なりすましに強いネットワーク構成を構築しております。
  • オプション機能として音声やテキスト、画像通信のすべてを暗号化するサービスをご用意しております。

クラウド化された豊富なサービス

本システムでは、PoC機能(プッシュ・ツー・トークによる音声通信)だけではなく、テキスト、画像通信、位置情報などの各種メディアに対応しています。これらの機能にはお客様のニーズに合わせてカスタマイズ可能なAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)をご用意させていただいており、カスタマイズ開発も可能なように準備されています。

  • 音声・テキスト・データ・画像 (1対1通信、グループ通信、一斉同報通信)
  • 位置情報 (地図情報システムとの連動インタフェースをご用意)
  • ユーザー認証 (FNC認証、Bluetooth認証、PIN認証)
  • バイオメトリクス認証 (オプション機能)
  • 全通話録音機能
  • ジオフェンス計算機能
  • PUSH配信機能
  • 暗号化機能
  • 緊急通報連動 (オプション機能)
  • 特番発呼(110番、119番等 オプション機能

無限に広がる適用分野

本システムが応用可能な分野は大変広く、一例として以下に記しますが、弊社としてはこれら以外の分野におけるソリューションを積極的に発案~開発を行っていく予定です。

  • 公共交通システム(バスロケーションシステム、タクシー配車システム)
  • 運輸システム(長距離運送トラック、宅配)
  • 警備システム(警備員管理)
  • 法人向けビジネスホン(車両搭載型通信システム、スマートホン連動)
  • イベント事業者(会場管理)

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