風雷神門の大提燈には見事な装飾が施されている。
「松下電器産業株式会社 松下幸之助」と銘打たれた大提燈は、威風堂々と吊り下げられ、まるで東京の世を照らす行灯のようである。
私の祖父や祖母の名前も、信者・寄贈者の一人として浅草寺のとある場所に名前が記されているが、この松下幸之助様の銘にはとうていかなわない。なんと言っても世界のパナソニックであり、松下であり、雷門である。
世界のNo.1が集合しているのである。
この大提燈の中にはパナソニックの電球が設置されているのかどうかは定かではないが、私はいつもこの松下幸之助と書かれた大提燈の下で、振り返り、浅草寺本堂に向かって一礼したあと駅に向かうのである。
少し、恥ずかしいような気がするが、そんなことは実は、最初の1~2回だけのことである。
3回目からあたりまえ、当然、の事になる。
挨拶なのである。
何時の日か、自分も納得のいく生き方が出来るようになったら、境内のどこかに名前を残したいなどと、普通の事を思う今日この頃である。



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