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プロジェクトマネジメントの心得

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プロジェクトの状況報告は正確じゃなければならない

プロジェクトがうまく回らない理由は色々とあるが、とても良くないのは、プロジェクトの管理者が状況を把握していてもなんらかの理由で正確に報告していない場合において、最も困難な状況に陥る。

 

なぜかIT業界では(他の業界ではどうなのか分からないが)、プロジェクトに火が噴いていても、正確にその事実を周囲に報告できないケースをよく見る。

 

p3_1.jpg内部統制問題か・・・

最近、食品メーカーや食品サービスの産業において、賞味期限が切れた食品を偽って販売したり、あるいは使い回しをしてコストを下げるという犯罪が報告されているが、こういったケースでは、トップが認めて犯罪を犯してしまう確信犯である。

こういうニュースを見聞きすれば誰しも「なぜ、従業員は知っていて知らないふりをするのか?」と憤慨するであろう。

 

ところが、IT分野の開発現場では、得てして問題が勃発し、放っておけば多大な損害が発生するかもしれない状況の中で、その事実を隠匿し時間稼ぎをして、なんとかその間に解決策を探ろうとするマネージャがとても多い。

 

プロジェクト・マネジメントの基本の中にリスクマネジメントという項目があるが、火中にいるマネージャはその事を忘れてしまうのか、自分の責任であると責められることが怖いのか、なぜか事実を隠そうとしてしまうため、状況が悪化してしまう傾向にある。

 

p3_2.jpgプロジェクトの火消し

逆に俗にいう「火消し役」として投入される、立て直し役のマネージャはそれらの状況を顕わにし、問題点を洗いざらい整理する事で「火消し役」としての任務のほとんどが達成されるのである。システム開発プロジェクトにおいては、プロジェクトの立て直しはとても難しい。単に技術者を大量に送りこんでも逆に混乱を招いて二次災害を招いてしまう事も考えられるし、何といっても費やされた時間は二度と戻ってこないのである。

 

昔から、普通にうまく終結したプロジェクトでは誰も褒めてくれないが、大火事になったプロジェクトに火消し役として介入するとヒーローになれると業界では言われている。これもおかしな話なのだが、実際にそういうものなのである。

もちろんシステムを発注しているエンドユーザーからみれば、トラブルなどもってのほかだし、大火事になったプロジェクトが正常化したからといって、失われた時間や商機が戻るわけもないのだから、いずれにしてもいい迷惑な話である。

 

プロジェクトマネージャは勇気を持つべき

JSOX法、内部統制というテーマで企業のコンプライアンスが問題になっているが、プロジェクトマネジメントにおいて、勇気を持って発生した問題、発生しそうなリスクを会社内で発表し、その事を正当に評価する機能が必要だと思う。

ましてや、問題発生を報告しにきた社員や部下を「おまえ、何を管理しているのだ!」と怒鳴るような風潮は、管理者を追い詰める事には成功するだろうが、いいシステムを開発する土壌としては不適切だと思えてならない。怒るのであればそんな風潮にしてしまった自分に対して怒るべきなんだと思う。

 

p5_1.jpg問題点を発見した社員は大いに褒めてあげるべきだし、解決策を提案してきた社員には具体的な報奨を施すべきだと思う。

怒鳴るような上司がいたら、もう一度現場に逆戻りしてもらい、現場担当者の気持ちを一から勉強し直すべきだと思う。そういう精神でありたいと思う。

 

 

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